令和時代の日本のかたち

インドの台頭で世界は変わるか?

―G20サミットがインドで開催されましたね。 今、世界ではインドの存在感が高まっています。今年半ばには人口で中国を抜いて世界第1位となり、国内総生産(GDP)も世界第5位、軍事費は第4位で核兵器も保有しています。

「戦う覚悟」と憲法改正

―麻生・自民党副総裁の台湾での発言が話題になりました。 台湾有事を念頭に置いた「戦う覚悟を持つことが抑止力になる」との発言ですね。いたずらに中国を刺激すべきでないとの批判も出ましたが、習近平政権は、中台統一について「軍事的な選択肢を排除しない」と明言しています。

日本の安全保障環境を考える

ーウクライナ戦争で、日本人の安全保障への意識も大きく変わりましたね。 日本だけではなく、世界全体の意識が大きく変わりました。安保理常任理事国であるロシアが、「力による現状変更」を行ったという衝撃は大変なものでした。長らく中立を保っていたスウェーデンやフィンランドがNATO加盟に舵を切ったことを見ても、ウクライナ戦争は大きな転換点になったと思います。

変わりゆく世界、日本の針路を考える

これまで令和時代の日本について、「家族」という視点からさまざまな話題を取り上げて解説してきました。もちろん、日本の未来を考える上で、家族の在り方はとても重要な要素です。ただし、現在の日本にはそれ以外にも、安全保障やエネルギー・資源、災害対策、環境問題など待ったなしの課題が山積しています。 一方で国の舵取りを担う政治を見ると、いよいよ「55年体制」と言われた保守・革新の対立構図が崩れ、先が見通せない乱世の様相を見せ始めています。

異次元よりも本気の少子化対策を

 具体的な政策は、今年4月に発足するこども家庭庁の下で取りまとめるとのことですが、防衛費増額とともに子供・子育て予算も倍増する方針のようです。背景には、少子化のスピードが想定を大幅に上回っていることがあるでしょう。

ストーカー問題の本質とは?

 1月16日夜、JR博多駅近くの路上での刺殺事件ですね。38歳の女性を殺害した容疑で逮捕されたのは、元交際相手の31歳の男性でした。この男性は以前から被害者の女性に執着しており、ストーカー規制法に基づく禁止命令も受けていました。警察庁の統計によると、ストーカー事案の相談等の件数は年間2万件前後で推移しており、2021年には1671件の禁止命令が出ています。

宗教教育と児童虐待

 旧統一教会(家庭連合)やエホバの証人などの家庭で育った人たちがメディアで苦境を訴えるようになり、対応を求める世論が高まったことが背景にあります。もちろん、宗教的な家庭か否かにかかわらず、身体的、性的、心理的な虐待やネグレクトがあればしっかりと対応すべきです。ただ、今回の対応には、あまりに拙速すぎるとの批判もあります。

人気の記事