独断と偏見『漫画・アニメ評』

【るろうに剣心】歴史劇作品

映画会社の社長の声で実写化へ 今回は、時代劇という視点から漫画「るろうに剣心 ―明治剣客浪漫譚―」(作・和月伸宏、集英社)を紹介したいと思います。舞台は、幕末から明治維新を経た明治10年の東京。「西南戦争」が終了したあたりから始まります。維新三傑最後のひとり、大久保利通暗殺事件といった歴史的事実を盛り込みながら、話は展開していきます。

【漫画・キングダム】歴史劇作品

日本の漫画やアニメ作品を実写化する場合、制作者側に突き付けられるのは、「原作への愛があるか」です。 いくら作り込んでいても、原作への思い入れが強いファンからは演出や脚本、俳優の演技、そのひとつでも受け入れることができなければ、バッシングへとつながります。

【漫画・タッチ】高校野球 ②

「スポーツに恋愛は無用」「恋愛するより練習しろ」「恋愛は敵だ」 昭和のスポ根漫画アニメ作品の中には、恋愛を外した作品が多くありました。また、スポーツをしている学生たちも同じでした。それを振り払って打ち込むのが男の美学だ、と言わんばかりに、ひたすら練習に打ち込む姿に女子たちがキュンとなり、高校3年の引退の時に告白という話があったとかなかったとか。

【おおきく振りかぶって】高校野球 ①

今年の夏の高校野球は、神奈川県代表の慶応高校(私立)(写真)が宮城県代表の仙台育英高校(私立)を破り、107年ぶりの優勝で幕を閉じました。 高校野球をテーマにした数多くの漫画アニメ作品で、主に主人公が通う高校は「昔は強豪、今は忘れられた伝統校」、新設校に入学、または自ら新チームを作り強豪校を倒すのが定番。強豪校に入ってレギュラーを獲得していくものもありますが、多くは強豪校を主人公らが倒していく展開です。

第6回スポーツにおける家族のかたち ②

親子3世代の物語 野球をベースに実質3世代の物語を紡いでいるのが、野球漫画・アニメ作品の「MAJOR」(作・満田拓也、全78巻、小学館)です。現在「MAJOR 2nd」(作・満田拓也、既刊26巻、小学館)が連載・発刊中で、アニメ化もされています。 田中将大投手(写真)、前田健太投手など、現役・元プロ野球選手の中にも多くのファンを持つ作品でもあります。

第5回 スポーツにおける家族のかたち ①

今回は数多くあるスポーツ漫画・アニメ作品の中から、家族というテーマで2作品を紹介したいと思います。 まずは、不朽の名作と言われる漫画家・梶原一騎が手掛けた野球漫画「巨人の星」(1966年発表、講談社全19巻)を取り上げたいと思います。アニメ化もされ、今も語り継がれる作品として知られています。「新巨人の星」(梶原一騎作、講談社コミックス版全11巻)は1976~79年まで連載。いずれもスポ根の代名詞ともなった作品です。

【黒子のバスケ】才能の開花を見極める ②

負けを知ることは、チーム(または個人)を強くする。 「負け(挫折)」を体験し、そこから立ち直るか直らないかは本人の努力による部分が多いと言われます。才能がある場合、挫折(負け)によって低調な成績に甘んじてしまう傾向にあるといいます。一方で、間違いなく挫折を糧に前へと進む、そうした姿を描くのもスポーツ漫画の魅力でもあります。

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