文化

《8》キリスト教を「禁教」にした理由

外国との交易に関心のある家康は当初、キリスト教の布教にも寛容でした。征夷大将軍になると、イエズス会などキリスト教勢力と和解し、秀吉が壊した外交関係を修復しようとします。 1609年、フィリピン総督ビベロがメキシコに戻る途中に難破し、上総に漂着したので、スペインとの通好を望む家康は帰国のために帆船を用意しました。ところが1588年、アルマダの海戦でスペインの無敵艦隊をイギリス・オランダ連合軍が撃破し、スペインの覇権が揺らぎ始めます。

世界遺産を造った築城の天才ー中城按司 護佐丸 盛春

琉球国時代、「按司」と呼ばれる、地域を治める首長が各所に存在した。中でも「按司の中の按司」と呼ばれ、ひときわ功績が称えられている人物がいる。その名は護佐丸盛春だ。 護佐丸は現在の恩納村にある山田グスク(城)按司の三男として生まれた。しかし護佐丸の先祖はもともと、北山の今帰仁グスク按司だったが、戦いに敗れたことで山田グスクに追いやられていたのだった。

「夏めく金魚-2023」 東京・お台場

東京・台場のアクアシティお台場内にあるアクアリウム施設「UWS AQUARIUM GA☆KYO」。竜宮城や万華鏡など、日本の伝説・伝統をアクアリウムで表現しており、会場内のBGM、照明、そして展示される水槽が、巨大な癒やしのアートとなっている。 ここではオープン1年を記念した特別展「夏めく金魚―2023」が開催中だ。花魁道中をイメージしたエリアには、金魚を模した提灯が涼しげに宙を舞う。さらに、四季をコンセプトとしたエリア「遊楽」にはアサガオや風鈴が並ぶなど、まるで縁日の屋台を思わせる作りになっている。

第5回 スポーツにおける家族のかたち ①

今回は数多くあるスポーツ漫画・アニメ作品の中から、家族というテーマで2作品を紹介したいと思います。 まずは、不朽の名作と言われる漫画家・梶原一騎が手掛けた野球漫画「巨人の星」(1966年発表、講談社全19巻)を取り上げたいと思います。アニメ化もされ、今も語り継がれる作品として知られています。「新巨人の星」(梶原一騎作、講談社コミックス版全11巻)は1976~79年まで連載。いずれもスポ根の代名詞ともなった作品です。

「今こそ、ルーシー!」スヌーピーミュージアム

世界中から愛される漫画「ピーナッツ」に登場する少女ルーシー・ヴァン・ペルトをメインとした企画展「『今こそ、ルーシー!』LUCY IS HERE」(©Peanuts)が、スヌーピーミュージアム(東京都町田市)で開催中だ。ルーシーが登場する46点の原画・複製原画などが展示されている。自身に偽りなく生きるルーシーの姿を通じ、自分らしさを再発見してみては。

パンを踏んだ娘

今回は、アンデルセン童話「パンを踏んだ娘」をご紹介します。 (編集・石井孝秀) ある裕福な家庭に、インゲルという娘が奉公していました。容姿は美しいのですが、プライドが高く自分勝手な上、小さな虫をいじめて喜ぶような娘でした。ある日、家の主人が「たまには親御さんに顔を見せておいで」と、おみやげに大きな白パンを持たせてくれました。

民族の悲哀と誇りを訴えるー「アイヌ神謡集」著者 知里 幸恵

北海道南部に登別市という街がある。西は室蘭市、東は白老町・苫小牧市に挟まれた自然が豊かな静かな所である。郊外には登別温泉という道内でも有数の温泉地があり、道内外から多くの観光客が訪れる地域としても有名。

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