悦花繚乱 人物歳時記

<16>未来は自らつくるもの

1977年に小説『桃尻娘』で作家デビュー。後に桃尻語と呼ばれるユニークな文体で文壇に衝撃を与えた。ユニークな視点と卓越した言語感覚で、幅広く多彩な作品を発表した橋本治さん。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞受賞)、「蝶のゆくえ」(柴田錬三郎賞受賞)、「双調 平家物語」(毎日出版文化賞受賞)など。

昭和を彩った大スター

神奈川県足柄上郡の小高い山の上、瀟洒な一軒家。「男装の麗人」として一世を風靡した大スター、水の江瀧子(ターキー)さんは、5頭の犬とともに悠々自適の生活を送っていた。

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