地域づくりの現場から

低利用に留まるSNS広報

自治体が住民に情報を伝える手段として、古くから馴染みのある「回覧板」と共に、最近ではメールやLINEなどのSNSを利用した伝え方が増えてきた。デジタル化だ。しかし、スマートフォンを手に生まれてきた世代ならいざ知らず、高齢者や、そもそもスマホを利用しない人にとっては、同等の情報が伝わらないという問題がある。

郷土の歴史文化を知る

 水戸学―。幕末、水戸藩で起きた学問、思想のことである。だが、ここで述べようとするのはそれではない。今日、水戸学は同地の歴史や文化、産物、自然、人物を学ぼうという地域研究となっており、それを地域おこしにつなげようという試みだ。そして、この「○○学」は「学」の字が付くかどうかは別にして、同じような組織や運動がほぼ全国各地に存在するようになった。

郷土芸能継承する「○○者」

 地域づくりを進める上で、女性、それも児童・生徒の保護者を巻き込み、彼女たちを本気にさせることで大きな推進力を得られる場合がある。郷土芸能として各地で見られた獅子舞は、人口減少で担い手、後継者が不足し、活動停止、消滅を目前にしていたところ、こうした女性たちの力で息を吹き返してきたケースを紹介する。

マルシェに集う新しい顔

 梅雨の晴れ間を選んで、初夏の爽やかさを満喫しようと屋外活動が盛んになっている。公民館、子ども会育成会、商店街、趣味の集まりなど、さまざまな団体がイベントを企画し、多くの住民が足を運ぶ。これは一部の地域の話ではなく、規模の違いはあっても全国各地で取り組まれている活動だ。あるユニークな手作りの〝食フェス〟を紹介する。

増える祭りの日程変更 「酷暑」避け秋へ移行

 今年は昨年を上回る猛暑が予想されていることから、例年夏季に行われる祭りの日程を秋に移行する自治体や実行委員会が出てきている。当然の措置だが、祭りの意味や趣旨からいえば、その時期に行われてきた理由があるはずだ。それを曲げて、いわば「人間の都合」で変更することで祭り本来の意味が薄れてしまうという懸念も出てくる。とはいえ「命に関わる危険な暑さ」には勝てない。判断が分かれるところだ。

私立高無償化がもたらすもの

 私立高校の授業料無償化がスタートした。賛否両論あったが「教育の機会均等」という文部科学省の主張通り実施される。これによって私立校への進学が増え、ただでさえ定員割れを起こしている地方の、それも過疎地の公立高がますます生徒集めに苦労することになり、公立校の消滅によって地域に甚大な影響が出る可能性も出てきた。

脱退が増える子ども会 大人の事情で〝思い出〟作れず

 「子ども会」、それを支援する保護者らで作る「育成会」とか「子ども会後援会」と言われる組織がある。子供も保護者も含めて「子ども会」としておく。町内を単位とし、その地域に住む小学生と中学生、そして保護者のほぼ全員が加入する組織だ。PTAと違って、学校単位でなく、町内をベースとした団体で、学校の関与もなく、町内会などの下で活動を行う。

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