サンデー編集部

幕府の官学に儒学を採用

儒者に転じた藤原惺窩から始まる 長い戦国時代が終わると、武よりも統治の学として文が重要になってきます。中でも、宋の指導理念として盛んだった儒学の一つ朱子学が注目され、その第一人者として諸大名に招かれていたのが藤原惺窩でした。 慶長5(1600)年、学僧との論争のため家康に呼ばれた惺窩は、僧衣を脱ぎ捨て道服姿で現れ、禅僧から儒者に転じたことを天下に公表しました。これが江戸儒学の劇的な始まりです。政治を中心に世俗倫理を説いたのが孔子由来の儒学ですから、悟りを目指す仏教より実務に適していました。

【サッカー漫画・ブルーロック】「個」か「組織」か ①

今月から、日本の漫画やアニメ作品を筆者が独断と偏見で批評する本コーナーが隔週で始まります。 第1回と第2回は「個」か「組織」かをテーマに、サッカー漫画を取り上げます。サッカーに限らずチームスポーツにとって、常に議論の的となるふたつの考え方。第1回は「個」に主眼が置かれている漫画「ブルーロック」(原作・金城宗幸、 作画・ノ村優介、講談社)を取り上げます。

【カウンセラー向井敬二の相談室】Q.ちょっとした夫の言動にむかつく

Q.ちょっとした夫の言動にむかつく 結婚して15年になります。今回相談したいのは、夫との関係についてです。客観的に見て、夫はそれほど問題なく振る舞っていると思うのですが、ちょっとした夫の言動にむかついてしまうのです。 職場や子供のPTAなど父兄の皆さんとの交流では良い関係でいられるのに、どうして身近な夫にそれができないのか困っています。私なりに自覚しているのは、よく娘から「お母さんは『~であるべきだ』が強過ぎてうざい」と言われ、それが関係しているのか、とも思っています。  (札幌市在住 主婦39歳 夫 公務員 長女14歳 長男12歳)

電気料金は誰が決めるの?

彩 6月からまた電気代が高くなるって、お母さんが頭を抱えていたな。 父 政府が5月16日に、電力大手7社が申請していた家庭向け規制料金の値上げを認めたね。 彩 電気代の値上げにはロシアのウクライナ侵攻が関係しているの? 父 世界有数の天然ガス採掘国であるロシアに経済制裁が科されたことで天然ガスの取り合いが発生し、価格が高騰した。エネルギー価格はコロナ禍の物流の混乱や経済活動の再開による需要の回復などから上がり始めてはいたが、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけにさらに上昇した形だね。そこで電力会社は値上げを要請したわけだ。 彩 政府が認めないと、勝手に値上げできないの?

感動する心と感動させる秘訣!

●読書を通した「感動との出会い」 幸せな人、成功している人は、日々の生活の中で喜びを感じる「感受性の豊かさ」を持っています。些細なことに対しても、喜びを持った驚き、新鮮な気付き、深い感銘を持つなどの「高い感性のアンテナ」を持つことです。言葉を換えれば、「感動する能力」です。感動をすることを通じて、人間として心が深まり、心が広がり、心が成長することでしょう。 感動の場面としてはさまざまですが、「読書」を通しても多くの感動と出合うことができます。私の人生だけでは体験できないことがあり、会いたくても出会えない人がいます。それが、読書を通してであれば、滅多に出会えない人と出会えます。地球の裏側に住む人の話や数百年前に亡くなった人の話にも触れることができます。まさに、「時空を超越した出会い」が可能になるのです。

鈴木大拙を支えた、実業家「安宅彌吉」

世界的な仏教哲学者の鈴木大拙(1870〜1966)を経済的に支え続けたのが、実業家の安宅彌吉(1873〜1949)だった。2人は共に金沢出身で、彌吉は大拙より3歳年下だが、大拙には力強い外護者でもあった。彌吉没後も遺言のように、安宅産業からの支援は続いた。大拙のために尽くした人たちは多かったが、名声が世に知られてからがほとんどだった。ところが彌吉は、彼らとは別格で20代の無名の頃から大拙を支援し続けてきた。こんなエピソードが伝わる。 2人の親交は上京してから始まり、加賀藩前田家が、県出身の学生のために開いた寄宿舎久徴館の入寮がきっかけだった。彌吉を禅に導いたのは大拙で、共に鎌倉の円覚寺に参禅し、彌吉はその後、関西に拠点を置き、南天棒の元で修行した。

G7広島会議への志位談話、さらけだす「抑止力」への無知

志位和夫委員長は5月22 日付「しんぶん赤旗」1面で、「限界と矛盾がいよいよ深刻に―G7広島サミットについて」との談話を発表しました。 志位氏は、「米国を中心とする軍事ブロックに参加する諸国で構成されるG7という枠組みが、グローバルな諸課題に対処するうえで、深刻な限界と矛盾に直面していることを浮き彫りに」したと批判しました。その理由として談話では「広島が開催地であることから、内外の多くの人々が核兵器廃絶に向けた前向きなメッセージを期待したが、G7の対応はこの期待に真っ向から背くもの」であり、「核兵器による威嚇によって他国を抑えようという『核抑止力』論を公然と唱える一方、世界の92 カ国が署名し、すでに国際法としての地位を確立している核兵器禁止条約を無視する姿勢をとったことに、失望と批判が広がっている」というのです。

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