カルチャー

「キングダム 運命の炎」

500年の長きにわたり七つの国の争いが続いていた紀元前の中国春秋戦国時代。戦災孤児だった信(山﨑賢人)は、亡き親友とうり二つの秦の国王・嬴政(後の始皇帝)(吉沢亮)と出会う。「天下の大将軍」を目指す信と「中華統一」を掲げる嬴政はともに夢を実現するため突き進んでいた。ある日、秦への恨みを抱いていた隣国・趙の大軍が秦への侵攻を開始。これに対抗するため、長らく戦場から離れていた伝説の大将軍王騎(大沢たかお)を戦線に復帰させる。

刻舟求剣

「刻舟求剣」という四字熟語をご存じでしょうか。「時の移り変わりを理解せず、古いやり方に囚われる」という意味です。今回は、その由来となった古代中国の物語です。 (編集・石井孝秀)

キリスト教精神で教化図るー樺戸集治監3代目典獄 大井上 輝前

北海道の近代化は開拓の歴史から始まった。屯田兵の存在はよく知られるが、実は内陸の幹線道路、屯田兵舎の建設、水源地の整備など基盤整備に従事していたのは監獄に収容されていた囚人たちによるものだった。 北海道空知管内の月形町には現在、旧樺戸集治監本庁舎がある。集治監とは明治時代の囚人の収容施設(監獄の一種)。

《8》札幌の街で聖句に向き合う

前章「連絡船」で23歳の主人公・信夫は北海道で暮らすため、青函連絡船に乗り、第13章「札幌の街」で親友の吉川と再会します。 信夫は吉川と3年ぶりに再会しても、自分が札幌に来た目的がいまだにはっきりとは分からずにいました。仕事を辞め、家族を残し、吉川の住む札幌に来たのは、吉川の妹・ふじ子が理由だとは断言できず、「二十三歳の信夫の感傷」と受け止めます。

『山下清展ー百年目の大回想』

日本各地を放浪した天才画家・山下清の回顧展「生誕100年 山下清展―百年目の大回想」が、東京・新宿のSOMPO美術館で開催されている。山下の幼少期の鉛筆画から、49歳で亡くなる直前まで描いていた『東海道五十三次』シリーズの一部まで、約190点を鑑賞できる。 山下は貼絵画家という印象が強いが、ペン画や水彩画、油彩などの技法でも作品を創作した。1922年に生まれ、幼少期は関東大震災による実家の焼失、重い消化不良の後遺症による言語障害、父親との死別、同級生からのいじめなど、立て続けに災難に見舞われた。

世界初、無線電話を発明、電気試験所長 鳥潟 右一

携帯電話は現代人の必需品だが、その基礎技術を発明したのが秋田県生まれの鳥潟右一である。 世界で初めて無線に音声を乗せる電話機を発明し、離島や船舶の航行に大きな利益をもたらす。東京と上海間の無線通信にも成功し世界をあっと驚かせたが、電気試験所長の時に40歳で病没し惜しまれる。今年は没後100周年で記念行事が催された。

秋田竿燈まつり

7月の豪雨災害の復旧途上、そして「5類」となったコロナ禍の中で、8月3日から6日まで「秋田竿燈まつり」が秋田市の竿燈大通りを主会場に行われた。4日間とも快晴が続き、去年より30万人多い110万人が全国から訪れた。 華やかで軽快なお囃子と次から次へと繰り出される差し手の妙技に大きな拍手が起こる。東北三大祭りの一つで、国の重要無形民俗文化財。

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