カルチャー

長崎ハウステンボス、2000品種100万本の「バラ祭」開催

朝露の輝きが残る朝9時ごろ、開園してすぐのバラの花園からは、太陽の光を受けて湧き立つバラたちの甘美な香りが入場客を出迎えていた。ヨーロッパさながらの街並みと四季折々の花で知られる、長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」は5月から6月にかけて「バラ祭」(5月28日まで)と、「あじさい祭」(5月27日から6月25日まで)を開催している。

フランス映画『テノール! 人生はハーモニー』

芸術の都・パリで繰り広げられるフランス映画。 オペラ座のガルニエ宮に、スシ屋の出前でやって来たフリーターの青年アントワーヌ・ゼルカウィ(MB14)は、その場で歌のレッスンを受けていた生徒と口げんかに。見下してくる相手に憤慨しオペラの歌真似をしたアントワーヌだが、そのまさかの超美声にほれ込んだのは、オペラ教師のマリー・ロワゾー(ミシェル・ラロック)。バイト先に押し掛け、「日本でしか食べない」と決めていたスシの出前を頼んでアントワーヌを呼び出し、猛スカウトする。

幕府の官学に儒学を採用

儒者に転じた藤原惺窩から始まる 長い戦国時代が終わると、武よりも統治の学として文が重要になってきます。中でも、宋の指導理念として盛んだった儒学の一つ朱子学が注目され、その第一人者として諸大名に招かれていたのが藤原惺窩でした。 慶長5(1600)年、学僧との論争のため家康に呼ばれた惺窩は、僧衣を脱ぎ捨て道服姿で現れ、禅僧から儒者に転じたことを天下に公表しました。これが江戸儒学の劇的な始まりです。政治を中心に世俗倫理を説いたのが孔子由来の儒学ですから、悟りを目指す仏教より実務に適していました。

【サッカー漫画・ブルーロック】「個」か「組織」か ①

今月から、日本の漫画やアニメ作品を筆者が独断と偏見で批評する本コーナーが隔週で始まります。 第1回と第2回は「個」か「組織」かをテーマに、サッカー漫画を取り上げます。サッカーに限らずチームスポーツにとって、常に議論の的となるふたつの考え方。第1回は「個」に主眼が置かれている漫画「ブルーロック」(原作・金城宗幸、 作画・ノ村優介、講談社)を取り上げます。

電気料金は誰が決めるの?

彩 6月からまた電気代が高くなるって、お母さんが頭を抱えていたな。 父 政府が5月16日に、電力大手7社が申請していた家庭向け規制料金の値上げを認めたね。 彩 電気代の値上げにはロシアのウクライナ侵攻が関係しているの? 父 世界有数の天然ガス採掘国であるロシアに経済制裁が科されたことで天然ガスの取り合いが発生し、価格が高騰した。エネルギー価格はコロナ禍の物流の混乱や経済活動の再開による需要の回復などから上がり始めてはいたが、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけにさらに上昇した形だね。そこで電力会社は値上げを要請したわけだ。 彩 政府が認めないと、勝手に値上げできないの?

鈴木大拙を支えた、実業家「安宅彌吉」

世界的な仏教哲学者の鈴木大拙(1870〜1966)を経済的に支え続けたのが、実業家の安宅彌吉(1873〜1949)だった。2人は共に金沢出身で、彌吉は大拙より3歳年下だが、大拙には力強い外護者でもあった。彌吉没後も遺言のように、安宅産業からの支援は続いた。大拙のために尽くした人たちは多かったが、名声が世に知られてからがほとんどだった。ところが彌吉は、彼らとは別格で20代の無名の頃から大拙を支援し続けてきた。こんなエピソードが伝わる。 2人の親交は上京してから始まり、加賀藩前田家が、県出身の学生のために開いた寄宿舎久徴館の入寮がきっかけだった。彌吉を禅に導いたのは大拙で、共に鎌倉の円覚寺に参禅し、彌吉はその後、関西に拠点を置き、南天棒の元で修行した。

《5》人の心の不自由さを知る

第7章「あこがれ」では、主人公・信夫が長い間、母・菊に持っていた恨みが解けるという重要な場面があります。ある朝、熱を出した14歳の信夫は、丸2日、病床に臥します。その時、2日間寝ずに看病したのは菊でした。朦朧とする意識の中、菊がずっとそばにいたことを感じていた信夫は、風邪が治った時、初めて「母の愛」を認めることができました。

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