人と歴史

「彫刻は美しい虹のよう」ー彫刻家 本郷 新

今年1月26日から28日までの3日間、札幌市中央区の一角で「さっぽろ雪像彫刻展2024」なるものが開かれた。札幌の雪像といえば「さっぽろ雪まつり」が有名で、自衛隊の隊員や市民が参加する大規模なイベント。

千年も読み継がれた〝わけ〟ー平安時代中期の作家 紫式部

滋賀県大津市にある石山寺は、紫式部が『源氏物語』を書き始めた寺として知られる。  

白虎隊から東大総長へー物理学者、教育者 山川 健次郎

江戸末期、会津藩出身の山川健次郎は、日本初の理学博士であり、明治大正期、東京帝国大学の総長を務めた人物である。ペリーが再来した安政元(1854)年、会津若松城下に生まれた。9歳から藩校日新館で学び、15歳のとき白虎隊に編入。戊辰戦争時は籠城戦に加わり、敗戦を迎えた。

東南アジアとの交易で巨万の富を得るー戦国時代の貿易商 納屋 助左衛門

室町時代末期から安土桃山時代、異国への夢を抱き、情熱に燃えて呂宋(フィリピン)に渡った堺(大阪府)の貿易商に納屋助左衛門(生没年不詳)という人物がいる。

ゴローニン事件を解決した商人ー江戸時代後期の廻船業者 高田屋 嘉兵衛

北海道の南の玄関口となっている函館。市内を見下ろす函館山の麓に高田屋嘉兵衛の像が立っている。像の近くにある説明文には次のような下りがあった。  

幽閉後も異国文化を伝承ーオランダ語通訳官 馬場 為八郎

秋田県南部、由利本荘市の岩城亀田の妙慶寺宝物殿で馬場為八郎の肖像画に出会った。馬場は優秀なオランダ語の通詞(通訳官)で外交交渉にも大きな役割を果たしたが、シーボルト事件で永牢(終身禁固刑)を言い渡され幽閉地の亀田で亡くなった。だが亀田では為八郎の元に数十人の若者が異国の話を聞くために通い、現在でも尊敬されている。

「曽根崎心中」が空前の大当たりー義太夫節浄瑠璃の元祖 竹本 義太夫

聖徳太子の創建と伝わる和宗総本山・四天王寺(大阪市天王寺区)の南へ下ること約200㍍、国道25号沿いに超願寺(浄土真宗本願寺派)がある。

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