令和時代の日本のかたち

潜在化する児童虐待に対応を

 はい。その中で1年間に虐待の疑いで警察から児童相談所に通告された子供(18歳未満)の数も明らかにされています。人数にして10万8050人、過去最高だった前年からさらに1・0%増加しました。ただし、増加幅は前年(19↓20)の8・9%増と比べてかなり小さくなりました。

韓国女性が子供を産まない理由

 韓国は日本以上に出生率低下が深刻です。2020年の合計特殊出張率は日本の1・34に対して韓国は0・84。両国ともに人口維持に必要な2・07を大きく下回っていますが、特に韓国の落ち込みはひどく、80年後の2100年には人口が半減するペースで、国家の存続が危ぶまれるレベルです。

「性自認」が悪用される危険性

 1月6日、大阪府警が昨年起きた二つの事件を書類送検しました。いずれも戸籍上の男性が女性専用の施設に侵入したのですが、二つの事件は少し異なる性質を持っています。

無差別殺人を生み出す「孤独」

 大阪のビル放火事件ですね。20人以上の尊い命が奪われてしまいました。首都圏の列車で相次いだ無差別殺傷事件を含め、こうした犯行には強い憤りと悲しみを覚えます。こうした事件は二度と起きてほしくありません。

「性別変更」よりも「子供の福祉」

最高裁で未成年の子を持つトランスジェンダーの性別変更を認めない判決が出ました。ー11月30日ですね。原告は54歳、戸籍上は男性ですが、幼少期から性別違和を感じていました。親の勧めで女性と結婚し1女をもうけたものの、離婚。2019年に性別適合手術を受けました。ただ、性別変更について定めた「特例法」では20歳以上/結婚していない/性別適合手術に加え、未成年の子供がいないことを要件としています。原告はこれを憲法(幸福追求権、法の下の平等)違反だと訴えました。

「男だから」が生きづらさの原因?

ジェンダー問題に絡めて、最近、「男性の生きづらさ」も話題になっていますね。 ーそうですね。11月15日朝のNHKニュースでも「長男だから、という意識に縛られてきた」という男性が登場しました。また、19日の「国際男性デー」に合わせて実施された熊本日日新聞のアンケートでは、男性の約6割(58%)が「男だから」という固定観念に、「生きづらさを感じたことがある」と回答しました。

衆院選挙/ジェンダーは争点にならず

衆議院総選挙が実施され、与党側の勝利に終わりましたね。ー今回は、主要メディアの予想がことごとく外れました。また、選挙の争点についても、メディアと国民の意識との乖離が目立ったと思います。

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