健康ファミリー

コロナ禍の今こそ話し合いを

人生会議とは「どう生きるか!」  「人生会議」とはアドバンス・ケア・プランニング(ACP)と呼ばれ、命に関わる大きな病気やけがをしたとき、あなたが望む治療やケアと、行ってほしくないことを前もって家族や医療チームと話し合い共有することです。コロナ禍の時代だからこそ、自分らしい最期を迎えるために元気なうちに話し合っておくことが大切です。 (看護師・岡本澄美子)

命に関わる病気、早めの受診を

心筋梗塞と狭心症  心臓病は日本人の死亡順位第2位で1位の悪性新生物に次いで高い割合を占めています。心臓病の半数が、冠状動脈が狭くなる「心筋梗塞」「狭心症」です。心筋梗塞はその前触れである狭心症の段階で発見し、治療できれば防ぐことができます。近年、新型コロナの感染拡大に伴い、検診控えや症状がありながら受診を控える傾向が全国的に見られます。多少のことは我慢して受診を控えると手遅れになるので、オンライン診療なども活用し、早期に受診するようにしましょう。 (看護師・岡本澄美子)

年のせいと諦めず相談を

尿漏れ・過活動膀胱  尿失禁(尿漏れ)には、「腹圧性尿失禁」「切迫性尿失禁」「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」「機能性尿失禁」があります。腹圧性尿失禁は、お腹に大きな力が加わったときにチョロっと尿が漏れてしまいます。切迫性尿失禁は、自分の意思と関係なく膀胱が収縮し尿漏れを起こすもので、「過活動膀胱」もこれに含まれます。溢流性尿失禁は、尿が出にくいことが原因で、残尿が膀胱からあふれる状態です。機能性尿失禁とは、排尿機能には関係なく、身体機能の低下や認知症などが原因で起こるものです。尿失禁を「年だから…」と諦めていませんか。適切な治療で症状を改善することができます。 (看護師・岡本澄美子)

背が高くやせている男性は注意

自然気胸  気胸とは、肺に穴が開いて空気が漏れ、胸腔内にたまり、漏れた空気は肺を圧迫し、肺が小さくなった状態のことです。気胸にははっきりとした原因の見当たらない自然気胸と、交通事故や転落など外傷によって起こる外傷性気胸があります。自然気胸には肺の表面にできた薄い袋「ブラ」が破れて起きる「自然気胸」と、肺気腫や間質性肺炎などの病気から空気が漏れる「続発性自然気胸」があります。自然気胸は10代から30代で、背が高くやせて胸の薄い男性に多く発生するのに対し、続発性自然気胸は60代の高齢者に多く発生する特徴があります。 (看護師・岡本澄美子)

動悸など感じたら早めの受診を

高齢者に多い心不全  近年、高齢者の心不全が増えています。「心不全」はよく耳にしますが、病気の名前ではありません。心不全とは心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能(血液を全身に送り出す機能)が低下し、十分な血液を全身に送れなくなった状態です。心不全を放置すると高齢者の場合、積極的に動かなくなり、フレイル(虚弱で介護一歩手前の状態)になることもあります。息切れや動悸 などを感じたら、年のせい…とそのままにせず、心不全を疑って早めにかかりつけ医を受診しましょう。 (看護師・岡本澄美子)

「同行二人」という「救い」のかたち

体と頭をバランスよく鍛える  今年のコシヒカリの稲刈りはお盆明け、8月16日からの予定でしたが、台風に続く長雨で22日からに。倒れて刈れない稲もありましたが、成熟後の長雨だったので、比較的豊作でした。次は9月24日からあきさかりの稲刈り。コシヒカリとキヌヒカリのハーフで、どんな料理にも合うことから外食産業で歓迎されています。畦にはヒガンバナが咲いています。名前通り、秋の彼岸になると律義に咲きます。球根に毒があり、モグラが嫌うので、畦によく植えられています。10月4日ころからひのひかり、10日

コロナ下でも医療機関で検診を

増加傾向の肺がん  肺がん罹患(りかん)率は年々増加傾向にあり、がん死亡数のトップです。死亡者数も多い肺がんですが、近年治療法、特に薬物療法が著しく進歩を遂げ、治療成績が良くなっています。まずは肺がんを正しく知り、日ごろから予防などに意識して生活しましょう。 (看護師・岡本澄美子)

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