渋沢栄一の夢

株式会社と金融を学ぶ

パリ行きが決まると渋沢栄一はまず横浜中華街に行き、中国人のテーラーに洋服を作ってもらいます。フランス料理に挑戦し、食事の作法も習います。フランス滞在中、同行した水戸藩の家臣たちは脂っこい料理に閉口したのですが、渋沢は食欲旺盛でかなり太り、コーヒーも愛飲しています。

徳川慶喜との出会い

尊王攘夷運動に巻き込まれ、幕吏に捕縛されそうになった栄一にとっての幸運は、一橋家に仕官したことです。取り計らったのは一橋慶喜の側近、平岡円四郎でした。しかし平岡はその後、京都で攘夷派に暗殺されてしまいます。

生活実感から自分で考える力備える

栄一が巻き込まれた尊王攘夷は、幕末を席巻したイデオロギー運動でした。  筆者は1967年に大学に入り、翌年、東大入試が紛争のため中止になった時代に、学生運動の拠点だった寮で、しかも三派系全学連の部屋で1年過ごしたので、ある実感を持って語ることができます。

父から商売を、母から思いやりを学ぶ

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」は、渋沢栄一の青年時代が中心になるようです。『論語と算盤』に代表されるように、倫理に基づく資本主義の仕組みを、農民の栄一がどうして理解し、明治の日本で実現することができたのかが大きなテーマになります。

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