カルチャー

第7回 月に帰らないかぐや姫

日本を代表する昔話の一つ「かぐや姫」のラストシーンといえば、月へと帰っていく場面が有名ですね。しかし今回紹介するのは、月へ帰らないかぐや姫の物語です。

映画『アステロイド・シティ』

コロナ期に生まれたSFコメディー 人々が豊かな日々を謳歌し、米国が最も輝いていたと言われていた1950年代。宇宙開拓への夢も広がり、誰もが不可能なことはない、と信じていた時代で、比較的米国国民が精神的に落ち着いていたともいわれる。時は1955年、米国南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。総人口100人にも満たない小さな街は、隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所だ。

【おおきく振りかぶって】高校野球 ①

今年の夏の高校野球は、神奈川県代表の慶応高校(私立)(写真)が宮城県代表の仙台育英高校(私立)を破り、107年ぶりの優勝で幕を閉じました。 高校野球をテーマにした数多くの漫画アニメ作品で、主に主人公が通う高校は「昔は強豪、今は忘れられた伝統校」、新設校に入学、または自ら新チームを作り強豪校を倒すのが定番。強豪校に入ってレギュラーを獲得していくものもありますが、多くは強豪校を主人公らが倒していく展開です。

森林鉄道から日本一のゆずロードへ

中岡慎太郎が推奨したゆず栽培 JR高知駅から電車で1時間40分。土佐くろしお鉄道・田野駅で降りると、駅に併設した道の駅のにぎわいが待っていた。店頭に鮮やかな色の柑橘類が並ぶ。そして惣菜パックに貼られた「ゆず入り」のシールが目を引く。

ドキュメンタリー『ファッション・リイマジン』

「私のセーターは幸せな羊の毛でできているか」。ある英語の記事の見出しだ。今着ている服は、どこのどんな素材で、誰の手によって作られたか、そして作った人は幸せか。そこまで思いを馳せることは、まれかもしれない。本作はその答えを求め、大量消費のファッション業界に一石を投じた女性たちのドキュメンタリー。

「栄冠は君に輝く」誕生秘話ー文芸家 加賀 大介

夏の高校野球、甲子園球場に流れる大会歌の「栄冠は君に輝く」は、球児たちを奮い立たせ、ファンの胸も熱くする。作曲は3年前のNHK朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而、作詞は文芸家の加賀大介(1914~73)だ。歌詞は一途に白球を追い掛ける若人の姿が生き生きと表現され、自身が球児だった作詞者の想いを伝えている。

《9》江戸幕府の寺請制度が始まる

私が暮らす香川県さぬき市には四国八十八箇所の86番から88番の霊場(寺)があります。四国遍路が修行僧から庶民の間に広がったのは江戸時代中期で、お遍路さんたちはそれぞれの檀那寺が発行する「捨往来手形」を携えていました。それには、出身地に加えて「万一、途中で病死すれば、その土地の作法によって埋葬してください、連絡は不要」と書かれていました。

人気の記事