文化

映画『関心領域』

青々とした広い芝生に、プールのある庭、子供たちの笑い声――。1945年、アウシュビッツ収容所の塀を隔てた場所に、のどかな家族の日常があった。 裕福で出世欲の強い強制収容所の所長ルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)は、庭いじりが趣味の妻ヘートヴィヒ(ザンドラ・ヒュラー)と子供たち、使用人らと共に暮らしている。広い庭を持つ、漆喰作りの2階建て邸宅での、豪華な暮らしぶり。

日本歌曲の基礎築くー作曲家 滝 廉太郎

「ああ荒城の夜半の月」 この歌詞で有名な歌謡「荒城の月」は、日本を代表する名曲として、今も歌い継がれている。そして、日本で作曲された初めての西洋音楽の楽曲として音楽史に刻まれている。

【歴史と文化】乙嫁語り

キルギス、タジキスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン。中央アジアと言われるこれらの地域を舞台にした漫画作品があります。 「乙嫁語り」(作・森薫)です。現在単行本で14巻が発刊されています。前回紹介した「ふしぎの国のバード」と同じKADOKAWAの漫画雑誌「ハルタ」で連載され、現在は漫画雑誌「青騎士」で連載しています

「丹沢を楽しむ」登山で味わう恋の高揚感

ゴールデンウイーク、生活圏に近く家族が日帰りで行けることから神奈川県丹沢山系の山々に多くの登山者が訪れた。 丹沢山(1567㍍)は中低山に属する山だが、奥は深い。『日本百名山』を書いた深田久弥は、個々の峰というより丹沢山塊全体の立派さから、百名山に丹沢山を入れた。

舞台『二人の主人を一度に持つと』

加藤健一事務所の最新作は、「二人の主人を一度に持つと」(作=カルロ・ゴルドーニ、演出=鵜山仁)。 同事務所お得意の、ノンストップ大混乱コメディー。とは言っても、今回はちょっと勝手が違う。どちらかというと少数精鋭が多い同事務所にしては登場人物が多く賑やか。が、いつものリアルで豪奢な舞台セットや小道具はなく手作りっぽい、へんてこなものばかり。衣装も全員が白っぽく、おまけに頭にも何やら白い物が乗っかっている。

コウモリとイタチ

イソップ寓話に登場するコウモリといえば、自分の立場をころころ変える「卑怯者」のイメージ。ただ今回ご紹介するイソップの物語では、また別の教訓が垣間見えます。(編集・石井孝秀)

北海道を守った第一人者ー北海道開拓調査団 最上 徳内

北海道開拓の歴史は明治時代に入ってからと思われがちだが、実は室町時代からすでに始まっていた。ただ、北方にロシアを抱える北海道の防衛に本格的に対策を講じ始めたのは江戸時代の中期からであった。具体的に幕府は調査団を派遣して測量、松前藩の交易状況やアイヌの人々の生活様式の調査を行わせている。

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