独断と偏見の漫画・アニメ評

第5回 スポーツにおける家族のかたち ①

今回は数多くあるスポーツ漫画・アニメ作品の中から、家族というテーマで2作品を紹介したいと思います。 まずは、不朽の名作と言われる漫画家・梶原一騎が手掛けた野球漫画「巨人の星」(1966年発表、講談社全19巻)を取り上げたいと思います。アニメ化もされ、今も語り継がれる作品として知られています。「新巨人の星」(梶原一騎作、講談社コミックス版全11巻)は1976~79年まで連載。いずれもスポ根の代名詞ともなった作品です。

【黒子のバスケ】才能の開花を見極める ②

負けを知ることは、チーム(または個人)を強くする。 「負け(挫折)」を体験し、そこから立ち直るか直らないかは本人の努力による部分が多いと言われます。才能がある場合、挫折(負け)によって低調な成績に甘んじてしまう傾向にあるといいます。一方で、間違いなく挫折を糧に前へと進む、そうした姿を描くのもスポーツ漫画の魅力でもあります。

【漫画 スラムダンク】才能の開花を見極める ①

バスケブームを巻き起こす 日本、中国(写真)、韓国などで今年に入ってあるスポーツ漫画を原作にしたアニメ映画作品が席巻しています。そのスポーツ漫画は「SLAM DUNK(スラムダンク)」(作・井上雅雄、全31巻、集英社)。1990年から96年まで週刊少年ジャンプで連載され、93年から96年3月までアニメ化されました。日本では空前のバスケットブームを巻き起こし、その波は韓国や中国などに広がりました。

【漫画・アオアシ】「個」か「組織」か ②

「組織」が「個」を生かす 日本サッカー界において大きな影響を与えたのはやはり、漫画やアニメにもなった「キャプテン翼」(作・高橋陽一)でしょう。世界のサッカーを愛する人々にとって、主人公の大空翼は、憧れの存在となりました。「ボールは友達」と仲間たちを集め、常にチーム(組織)のことを考える姿に「ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為に」を重ねた部分もあることでしょう。 この流れを受け継いでいる作品のひとつに漫画「アオアシ」(作・小林有吾、既刊32巻、小学館)があります。アニメ化もされました。田んぼアート(写真)の題材になるなど、人気の作品です。

【サッカー漫画・ブルーロック】「個」か「組織」か ①

今月から、日本の漫画やアニメ作品を筆者が独断と偏見で批評する本コーナーが隔週で始まります。 第1回と第2回は「個」か「組織」かをテーマに、サッカー漫画を取り上げます。サッカーに限らずチームスポーツにとって、常に議論の的となるふたつの考え方。第1回は「個」に主眼が置かれている漫画「ブルーロック」(原作・金城宗幸、 作画・ノ村優介、講談社)を取り上げます。

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