令和時代の日本のかたち

右旋回しはじめた欧州

―欧州で右寄りの政党の躍進が目立っているようですね。 欧州と一口に言っても国ごとに状況が異なるので一概には言えませんが、さまざまな分野で従来の政策を見直す動きが強まっているのは確かです。

KADOKAWA書籍の刊行中止騒動

―トランスジェンダーに関するKADOKAWAの翻訳書籍が刊行中止に追い込まれました。 非常に残念な決定ですね。本書は欧米で大きな反響を呼び、既に10カ国語に翻訳もされています。各国で賛否両論を巻き起こしていることも事実ですが、それだけ重要な事柄を扱っているとも言えます。

イスラエル支持が広がらない背景

―パレスチナ情勢が混迷を極めています。 そうですね。ガザ地区ではイスラエルによるハマス掃討作戦が展開されていますが、もう一つの戦場はメディア空間です。ガザの惨状を強調するハマスと、ガザ住民を盾にするハマスの卑劣さを強調するイスラエルとの間で情報戦が繰り広げられています。

「ハマス」の源流にテロ肯定の思想

「ハマス」の源流にテロ肯定の思想 ―イスラエルで大変な悲劇が起きました。 イスラム過激派「ハマス」による突然の攻撃で、数百人が虐殺され、100人以上が生きたまま連れ去られて人質になっています。女性や子供に対する残虐行為は文字にするのも憚られるほどで、拡散した動画は世界中に衝撃を与えました。

インドの台頭で世界は変わるか?

―G20サミットがインドで開催されましたね。 今、世界ではインドの存在感が高まっています。今年半ばには人口で中国を抜いて世界第1位となり、国内総生産(GDP)も世界第5位、軍事費は第4位で核兵器も保有しています。

「戦う覚悟」と憲法改正

―麻生・自民党副総裁の台湾での発言が話題になりました。 台湾有事を念頭に置いた「戦う覚悟を持つことが抑止力になる」との発言ですね。いたずらに中国を刺激すべきでないとの批判も出ましたが、習近平政権は、中台統一について「軍事的な選択肢を排除しない」と明言しています。

日本の安全保障環境を考える

ーウクライナ戦争で、日本人の安全保障への意識も大きく変わりましたね。 日本だけではなく、世界全体の意識が大きく変わりました。安保理常任理事国であるロシアが、「力による現状変更」を行ったという衝撃は大変なものでした。長らく中立を保っていたスウェーデンやフィンランドがNATO加盟に舵を切ったことを見ても、ウクライナ戦争は大きな転換点になったと思います。

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