ぶっくす

『知性の復権 「真の保守」を問う』

 ロシアとウクライナの紛争が長期化し、米国ではトランプ大統領が2期目を担っている。さらに中国の覇権主義に歯止めがかからず、「深まるGゼロ世界の混迷」期を迎えている昨今。国際協調よりも自国のアイデンティティー再構築を目指す動きは大国を中心に目立ち、国連にも調整・収集能力はない。

『空海はいかにして空海となったか』

仏教の最終ランナーである密教は空海により日本で完成した。その教えを簡潔に言うと「即身成仏」―私たちは生身のまま仏になれる、宇宙の本体である大日如来と一つになれるというもの。それは、仏教以前からインド哲学が求めてきた「梵我一如」の世界で、そのための身口意(行動と言葉と心)を明らかにしたのが真言密教である。

『インド人は悩まない』

「人に迷惑をかけてはいけない」と幼い頃から教わり、必要以上に気を遣い、疲れた毎日を送りがちな日本人。そんなわれわれと正反対とも言える価値観を持つインド人の思考から、幸せになるためのヒントを探る。

『「私のために生きる」と決めた。』

周囲の期待に応えようと頑張って生きてきた人ほど、ある時、疲れが押し寄せ、ふと立ち止まる瞬間がある。「なぜ生まれてきたのか」「何のために生きているのか」。本書は、その問いに寄り添いながら、「自分を満たす」ことの意味を問う。

『仏と冠婚葬祭』

コロナ禍で家族葬が主流になっている。島田裕巳氏の『葬式は、要らない』はその先取りだったかもしれないが、「葬式は必要~有縁社会をめざして」と反論したのが玄侑宗久氏。「葬儀という儀礼の持つ力で、ご遺族がある種の目覚めを体験し、踏ん切りをつけて歩み出すきっかけにしてほしい」からだ。それが葬儀の社会的側面である。

『あばたもえくぼ―自分でできる天然痘対策』

「天然痘」という感染症をご存じだろうか。 今から3500年ほど前、エジプト、さらにはるか離れたインドで、天然痘と言われる世にも恐ろしい病気が大流行した。

『人間には12の感覚がある』

人間の「五感」という考え方が生まれたのは2000年以上前で、紀元前350年ごろには古代ギリシャの哲学者アリストテレスが自身の著書で触れている。長い時を経た現代でも、文化を問わず多くの人が人間の感覚は視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚の五つだと思っているだろう。

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