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『平賀源内の文芸史的位置』石上敏著  「江戸戯作の開祖」と呼ばれる

大河ドラマ「べらぼう」の第2回に平賀源内が登場した。吉原の復興を願う蔦屋重三郎がガイドブック『吉原細見』の序文を源内に書いてもらうくだりで、当時、源内がかなりの有名人だったことが分かる。

『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴著

東京大准教授の著者は、言葉を話すのは人間だけというこれまでの科学界の常識を覆し、世界で初めて動物が言葉を話すことを突き止めた「すごい人」。動物言語学という新しい領域を切り開き、国内外から注目されている。本書はそんな著者による初めてのエッセーだ。

昭和精神史の中で捉える 生誕100年に読む橋川文三著『三島由紀夫』

今年生誕100年を迎えた三島由紀夫については、しい評伝や評論が書かれている。そんな中で、思想史家・評論家、橋川文三(1922〜83年)の『三島由紀夫』(中公文庫)は、昭和精神史の中に三島由紀夫を置き、その人と文学の核心に迫るものだ。

『なぜ悪人が上に立つのか』ブライアン・クラース著・柴田裕之訳

なぜ権力の座には、しばしば不正直で倫理観に乏しい、悪人と思えるような人物が就くのか。古今東西、繰り返されてきたこの問いに、米国の政治学者である著者は、実証研究と豊富な事例をもとに挑んだ。現代社会に広がる「政治不信」の根底にある構造を解き明かすのが本書だ。

『私は93歳の新聞記者』

半世紀にわたって発刊を続けている東京都中野区のローカル紙「週刊 とうきょう」の発行人である著者の自伝。

『グッナイ・ナタリー・クローバー』

第37回小説すばる新人賞受賞作。町一番の人気者のソフィアは、母親が家を出て行った5年前から、横暴で支配的な父親の機嫌をうかがいながら生きてきた。

『国民は知らない「食料危機」と 「財務省」の不適切な関係』

わが国の食料自給率は37%。カナダ258%、米国127%、英国72%などと比べ、先進国では最も低い水準にある。

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