ぶっくす

『サッチャー』

 サッチャーを「鉄の女」と評したのはソ連軍機関紙だが、彼女はそれを逆手に取った。共産主義に勝つ強い女性だと。しかし、実際の政権運営はかなり柔軟で、その要因である政権基盤の弱さは、彼女を尊敬する高市早苗首相に似ている。

『家に帰ったらクマがいた』

 何とも悲しそうな、つぶらな瞳をしたクマの表紙絵が特徴的だ。この表情はすなわち、著者の複雑な心境を表していると言えるだろう。  著者はクマに9回襲われた経験を持つ、日本ツキノワグマ研究所所長。広島を拠点に中国地方や東北でツキノワグマの観察を半世紀以上行ってきた。

『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』

 「最近の若手は自分の頭で考えない」「言われたことしかやらない」。日本企業では、主体的に仕事と向き合わない「指示待ち部下」に対して物足りなさを感じている上司が増えているという。上司はその原因を若手の「能力不足」や「やる気不足」と考えるが、実は組織におけるマネジメントが生み出した結果だと本書は指摘する。

『推古天皇』

 日本仏教の黎明期、飛鳥時代に仏教立国の礎を築いたのは聖徳太子と蘇我馬子というのが通説だが、著者は二人の陰に隠れがちの日本初の女帝、推古天皇こそが主導者だったとする。

『オールドメディアのラスボス NHK解体新書』

 高市早苗内閣が発足した日、日本放送協会(NHK)はニュース番組で「ダッチ・アングル」を用いて高市首相をはじめとする閣僚を映し出した。

『いじめ脳 脳科学が解き明かす「メカニズム」と「対処法」』

 あなたの周りにパワハラやモラハラを繰り返す人はいないだろうか。  実は加害者には明確な理由や原因はなく、自分の正義に従い、自分こそが被害者であると思い込む脳の歪みから他者を攻撃している可能性がある。本書は人がいじめをやめられないメカニズムと、“いじめ脳”の人への対処法を脳科学の視点から解き明かしている。

『ペンギンハケン!』

 上司のミスを押し付けられ、依願退職に追い込まれた主人公の九重陽依は、夕日に照らされた橋の上でぼんやりと川面を眺めていた。そんな描写から本作は始まる。しかしページをめくると、陽依は突然、ペンギンから話し掛けられる。着ぐるみなどではなく、なぜか人語を話す本物のペンギンだ。  控えめに言って、冒頭からかなり強引な展開である。ただ、まるで読者の感想を代弁するかのように主人公の戸惑いがつづられるので、置き去りにされる感覚はない。

最新記事