文化

『知性の復権 「真の保守」を問う』

 ロシアとウクライナの紛争が長期化し、米国ではトランプ大統領が2期目を担っている。さらに中国の覇権主義に歯止めがかからず、「深まるGゼロ世界の混迷」期を迎えている昨今。国際協調よりも自国のアイデンティティー再構築を目指す動きは大国を中心に目立ち、国連にも調整・収集能力はない。

薄目あけ人嫌ひなり炬燵猫(314)

 「雪やこんこ/あられやこんこ/降っても降っても/まだ降りやまぬ/犬は喜び/庭かけまわり/猫はこたつで丸くなる」と文部省唱歌「雪」にも歌われているように、寒さに弱い猫は、暖かな炬燵の上などに丸くなって陣取っていることが多い。

<46>舞踊家・武原はんさん 生き方託した舞と俳句

静けさの中に情感を宿す地唄舞の名手、武原はんさん。その舞は「指先がわずかに揺れるだけで、ひとりの女の生きざまが立ちのぼる」と評された。

劇評・〝失恋小町〟第3弾『月下の忘れ花』

大衆演劇「梅沢富美男劇団」出身の速水映人が脚本・主演を務める失恋小町シリーズの第3弾『月下の忘れ花』(演出・みさきかおる)。11月5日から9日、中野の「劇場MOMO」で上演された。

『空海はいかにして空海となったか』

仏教の最終ランナーである密教は空海により日本で完成した。その教えを簡潔に言うと「即身成仏」―私たちは生身のまま仏になれる、宇宙の本体である大日如来と一つになれるというもの。それは、仏教以前からインド哲学が求めてきた「梵我一如」の世界で、そのための身口意(行動と言葉と心)を明らかにしたのが真言密教である。

毛布嚙むガラスケースの中の犬(313)

スヌーピーで有名な漫画『ピーナッツ』に出てくるキャラクターのライナスは、青い毛布を抱える姿がトレードマークになっている。毛布があると安心するのだ。

縄文遺跡の里 伊勢堂岱遺跡 世界にも類を見ない4基の環状列石

「伊勢堂岱遺跡」は、秋田県の北部、北秋田市脇神にある縄文時代後期前葉(約4000年前)の遺跡。国内では唯一、大きな環状列石(ストーンサークル)を4基も有する、世界的にも希な遺跡だ。2001年1月に国の史跡に指定され、21年7月には「北海道・北東北の縄文遺跡群」17カ所の一つとして、ユネスコ世界文化遺産に登録された。

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