文化

世界初、無線電話を発明、電気試験所長 鳥潟 右一

携帯電話は現代人の必需品だが、その基礎技術を発明したのが秋田県生まれの鳥潟右一である。 世界で初めて無線に音声を乗せる電話機を発明し、離島や船舶の航行に大きな利益をもたらす。東京と上海間の無線通信にも成功し世界をあっと驚かせたが、電気試験所長の時に40歳で病没し惜しまれる。今年は没後100周年で記念行事が催された。

秋田竿燈まつり

7月の豪雨災害の復旧途上、そして「5類」となったコロナ禍の中で、8月3日から6日まで「秋田竿燈まつり」が秋田市の竿燈大通りを主会場に行われた。4日間とも快晴が続き、去年より30万人多い110万人が全国から訪れた。 華やかで軽快なお囃子と次から次へと繰り出される差し手の妙技に大きな拍手が起こる。東北三大祭りの一つで、国の重要無形民俗文化財。

第6回スポーツにおける家族のかたち ②

親子3世代の物語 野球をベースに実質3世代の物語を紡いでいるのが、野球漫画・アニメ作品の「MAJOR」(作・満田拓也、全78巻、小学館)です。現在「MAJOR 2nd」(作・満田拓也、既刊26巻、小学館)が連載・発刊中で、アニメ化もされています。 田中将大投手(写真)、前田健太投手など、現役・元プロ野球選手の中にも多くのファンを持つ作品でもあります。

「北の縄文世界と国宝」展 北海道博物館

縄文・美の造形と1万年の歩みを読み解く 狩猟や漁労、採集を成業としながら1万年以上にわたって定住生活が存続したとされる縄文時代。その時代の変遷や生活の在り方を示す北海道・北東北の縄文遺跡群が2021年7月27日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されたことを記念して北海道博物館は7月22日から10月1日まで特別企画展「北の縄文世界と国宝」を開催している。開催日前日の21日、同館では報道陣向けに展示説明会を行い、開催の意義と見どころを説明した。

『エリザベート 1878』

舞台などでも人気の演目『エリザベート』で思い浮かぶのは、輝くように美しい皇妃の姿だ。19世紀末のオーストリアに実在したエリザベート皇妃は“シシィ”の愛称で親しまれ、「ヨーロッパ一美しい」と称えられる美貌を誇っていた。本作では1878年、40歳のエリザベートにスポットライトを当てる。史実ではこの年の出来事ではない後年の逸話やフィクションも交え、1年間の物語を描く。

マヨイガ

夏ということで、少し怪談めいた話をご紹介します。民俗学者・柳田国男が岩手県遠野地方の伝承や奇談をまとめた「遠野物語」(1910年)のエピソードです。 (編集・石井孝秀)

近代的社会事業確立に足跡ー民生委員の父 林 市蔵

淀屋橋の南詰、川のほとりで和服姿の座像が、人と車の行き交う通りを見詰めている。この記念像は第15代の大阪府知事で「民生委員の父」として知られる林市蔵である。林は大正7(1918)年、府知事時代に、社会の片隅で必死に生き抜こうとする人々を救済するため、全国初の方面委員制度を創設。これがやがて現在の民生委員制度に発展、全国的な社会救済制度にまで発展した。

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