文化

犬抱けば犬の眼にある夏の雲

昭和18年頃の作品。飼い主に抱かれた犬は、夏の雲を仰ぎ見ている。見開かれた二つのまなこには、白い夏雲がしっかり焼きついている。

映画『木の上の軍隊』

作家の井上ひさしは晩年、沖縄戦でガジュマルの樹上に隠れて生き延びた日本兵・山口静雄さんと佐次田秀順さんの話を知り、原案となるメモを書き残した。

<26>文楽を世界的な芸術に

いま話題の映画『国宝』を観ていたら、歌舞伎で「曽根崎心中」のお初と徳兵衛を演じる場面があった。ふと、人形浄瑠璃「文楽」の人形遣いで、人間国宝の初代吉田玉男さんを思い出した。

『子規と漱石』

明治28年、日清戦争の従軍記者になった正岡子規は、帰国の船上で喀血、神戸の病院に入院した。その子規への見舞状で夏目漱石は、「小生近頃俳門に入らんと存候閑暇の節は御高示を仰ぎ度候」と弟子入りを申し出た。

【連載企画㊺】終戦直後の日本を支える 渋沢栄一と偉人達 ~令和日本への温故知新~

渋沢栄一が、頭を下げてまで後継を依頼した渋沢敬三とはいかなる人物か。創業家の2代目となるのは、簡単な事ではありません。2代目で潰したり、事業を手放すことは往々にしてありました。

佐渡おけさ

新潟県の佐渡島に伝わる、唄と踊りの伝統芸能「佐渡おけさ」。起源は諸説ありますが、その一つが、一匹のネコから始まったという伝説です。   (編集・石井孝秀)

『SNS選挙という罠』

インフルエンサーや動画配信者はSNSやネットで「バズらせる」ことを狙うが、同じように選挙で「バズらせる」ことを戦略の一部とする候補者が出てきている。

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