健康ファミリー

引き算のない人生

知的障害者の生活支援  「健太くん(22歳、仮名)、支払いがたまっているから今度、お金が入ったら、どう使うか、振り分けてみよう。家賃に電気代、それにおばあちゃんの入院費の支払いもできてないよね」  「それだったら足らない分は、僕がもっと働いて収入を増やせばいいのかなあ。あと、どれだけ働けばいいのか、教えて」

誤嚥性肺炎に注意

加齢で起きやすい嚥下障害  嚥下(えんげ)とは、食べ物を認識して口に入れ、噛んで飲み込むまでの一連の動作の ことで、これらが何らかの原因で、スムーズにできなくなった状態を「嚥下障害」と言います。「嚥下障害」が起きると、楽しみだった食事が苦痛になったり、低栄養や脱水を起こしたり、誤嚥性肺炎を起こしたりする危険があります。脳梗塞などの疾患で起こることが多いですが、加齢による嚥下機能の低下でも起こり、高齢化社会を迎えその対応が大きな問題になっています。 (看護師・岡本澄美子)

注目されるPRP療法

年取ると増える変形性膝関節症  年を取ると、膝の痛みを訴える人が多いと思います。膝の痛みの中で最も多いのは変形性膝関節症です。聞き慣れないかもしれませんが、50歳を超えると2人に1人は症状があり、国民病ともいわれています。女性に多く高齢になるほど罹患率が高く、肥満やO脚がリスクとなります。 (看護師・岡本澄美子)

全く異なる原因と性格

子宮頸がんと子宮体がん  子宮がんは子宮にできる悪性腫瘍ですが、がんができる場所によって二つのタイプがあります。子宮の入り口の粘膜にできる子宮頸がんと、子宮上部の袋状の部分にできる子宮体がんです。子宮がんのうち子宮頸がんが7割を占めています。子宮頸がんは40歳~50歳代が発症のピークでした が、近年は20~30代の若い年代に増えてきています。子宮頸がんと子宮体がんの二つは原因もその性格も全く異なります。

原因は腸管粘膜の血流不全

女性に多い虚血性大腸炎  虚血性大腸炎とは、大腸の粘膜への血液の流れが悪くなったことで大腸粘膜に出血や浮腫、潰瘍などの炎症を起こす病気で。左側すの下行結腸やS状結腸が好発部位で、50歳以上の高齢女性に多く発生します。一過性のことが多く、比較的良好な経過をたどりますが、便秘症の若い方にもしばしば見られるようになりました。 (看護師・岡本澄美子)

腹痛など日常生活に支障も

現代社会で増える過敏性腸症候群  過敏性腸症候群( I BS)とは、おなかの調子が悪く、便秘や下痢など排便の異常が数カ月以上続く病気ですが、大腸には腫瘍や炎症などの病気はなく、血液検査でも異常がありません。命に関わる病気ではありませんが、下痢や便秘、腹痛などの症状があり、日常生活に支障が出る病気です。ストレスが原因の一つで誰もがなり得る病気で、現代社会で増えています。 (看護師・岡本澄美子)

早期にきちんと治療を

胃・十二指腸潰瘍  胃・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の粘膜や組織が深く傷つき、潰瘍ができる病気です。傷ができたところに血管があると血管が破れ出血し血を吐きます。重症の場合は穿孔(せんこう)したり潰瘍ができた部分が狭くなって、食べ物が通りにくくなったりします。悪性疾患でないので、早期にきちんと治療をすれば命に関わることはまずないですが、出血や穿孔の重症度によっては命の危険もあります。 (看護師・岡本澄美子)

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