文化

【漫画 スラムダンク】才能の開花を見極める ①

バスケブームを巻き起こす 日本、中国(写真)、韓国などで今年に入ってあるスポーツ漫画を原作にしたアニメ映画作品が席巻しています。そのスポーツ漫画は「SLAM DUNK(スラムダンク)」(作・井上雅雄、全31巻、集英社)。1990年から96年まで週刊少年ジャンプで連載され、93年から96年3月までアニメ化されました。日本では空前のバスケットブームを巻き起こし、その波は韓国や中国などに広がりました。

鐘紡における中興の祖ー実業家 武藤山治

戦前、繊維産業はかつての鉄鋼、および現在の自動車と共に基幹産業であった。鐘淵紡績株式会社(以下鐘紡)の中興の祖といわれた武藤山治が支配人・社長を務めた明治から昭和初期にかけて、日本の産業界で最も国際競争力のあったのが紡績業であった。 武藤山治は、慶応3(1867)年に美濃国安八郡(現在の岐阜県海津市)で、父・佐久間国三郎、母・たねの長男として生まれた。慶應義塾において福沢諭吉の下で学び、卒業後はアメリカへ留学した。帰国後、武藤に改姓。三井銀行などを経て、明治27(1894)年に鐘紡へ入社、兵庫支店の支配人となる。大正10(1921)年、社長に就任した。新しい経営手法を取り入れ、日本有数の企業に育てた手腕はよく知られている。

映画『探偵マーロウ』

クラシカルな大人のミステリー 銀幕デビュー45周年を迎える名優リーアム・ニーソンの記念すべき出演100本目となる映画『探偵マーロウ』が、6月16日より公開中だ。演じるのは、作家レイモンド・チャンドラーが1930年代に著した小説シリーズの主人公、探偵フィリップ・マーロウ。これまで名だたる俳優たちによって演じられ、トレンチコートに帽子を被り煙草をふかすというイメージはそのままに、紳士的でありながらアクションシーンもこなす、渋くてかっこいいリーアム版マーロウをご堪能あれ。

牧草と花壇で名を馳せたー農園創設者小川 二郎

190万人都市・札幌で市民が気軽に憩える場所として挙げるとすれば真っ先に大通公園になるであろう。北海道が春らしくなる5月上旬から秋口まで、大通公園は緑の芝生に噴水、そして花壇に咲く奇麗な花々が訪れる者の目を楽しませてくれる。元来、この大通りは明治の開拓使の頃、市内の火事拡大を防ぐ防火線としての役割が一番の目的であった。その大通公園に初めて本格的な花壇をつくったのが小川二郎だった。明治40(1907)年、小川は札幌区議会(現在の市議会)に働き掛け2丁目から4丁目を自費を投じて耕し、花の苗を植えていった。

年老いたライオンとキツネ

今回は、イソップ寓話をご紹介したいと思います。イソップの作品には力ある者の象徴として「ライオン」がよく登場しますが、この物語は年老いて弱ってしまったライオンが主人公です。 (石井孝秀) あるところに年老いて力の衰えたライオンが住んでいました。狩りをしても動物を捕まえることができなかったので、一計を案じて自分が病気だと動物たちの間に噂を流しました。

【漫画・アオアシ】「個」か「組織」か ②

「組織」が「個」を生かす 日本サッカー界において大きな影響を与えたのはやはり、漫画やアニメにもなった「キャプテン翼」(作・高橋陽一)でしょう。世界のサッカーを愛する人々にとって、主人公の大空翼は、憧れの存在となりました。「ボールは友達」と仲間たちを集め、常にチーム(組織)のことを考える姿に「ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為に」を重ねた部分もあることでしょう。 この流れを受け継いでいる作品のひとつに漫画「アオアシ」(作・小林有吾、既刊32巻、小学館)があります。アニメ化もされました。田んぼアート(写真)の題材になるなど、人気の作品です。

映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』

ユーチューブから生まれた〝モキュメンタリ―〟 体長2.5センチ、名前はマルセル。なんと、おしゃべりで好奇心旺盛な貝だ。祖母のコニーと一軒家でふたり暮らし。ある日、家に引っ越してきた映像作家のディーンと出会い、初めて人間の世界を知ることに。 離れ離れの家族を見つけるためユーチューブに動画をアップしたところ、瞬く間にSNSで話題に。一躍全米の人気者になるのだが――。実写とストップモーションという映像技術を組み合わせた作品として、全米で話題となった。

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