悦花繚乱 人物歳時記

<29>冒険家・女優 和泉雅子さんの思い出

7月、和泉雅子さんの訃報に驚いた。まだ77歳。日活映画の大スターとしての溌剌とした輝き、自然体の明るさ、親しみやすいチャーミングなお人柄でテレビでも大活躍。さらに、冒険家として、日本人女性初の北極点踏破という偉業を達成。夢と希望に向けて人生を切り拓いた稀有な方だった。

<28>日本画家・丸木位里さんの思い出

丸木位里さんと俊さんは、1945年8月6日に原爆投下された広島を屏風連作「原爆の図」として、30年にわたる半生を懸けて描き続けたことで世界的に知られる日本画家だ。

<27>作家・畑正憲さんの思い出

「ムツゴロウ動物王国」で有名な畑正憲さんは、福岡市生まれ。東京大学理学部大学院を経て、学習研究社で動物記録映画の制作に携わり、退社後、本格的に作家活動を始めた。1971年、北海道の無人島・嶮暮帰島にヒグマや馬を連れて妻子と移住。さらに翌年、北海道厚岸郡浜中町に人と動物がともに暮らす「ムツゴロウ動物王国」を開園した。

<26>文楽を世界的な芸術に

いま話題の映画『国宝』を観ていたら、歌舞伎で「曽根崎心中」のお初と徳兵衛を演じる場面があった。ふと、人形浄瑠璃「文楽」の人形遣いで、人間国宝の初代吉田玉男さんを思い出した。

<25>晩年は臓器移植を取材

女優・藤村志保さんが6月12日、肺炎のため静かに旅立たれた。享年86歳。

<24>創作に命を燃やす 

萩原葉子さんに初めて出逢ったとき、若い男性を相手にアクロバティックなダンスを披露されていた。男性の肩の上に立ったり、回転したりと、かなり激しい動き。しかも、ご自宅のダンススタジオに若い人を集めて。たぶん出版社の担当編集者や記者が多かったのでは。葉子さんは、すでにご高齢だったので、度肝を抜かれた。

<23>動物まみれの人生

「カバ園長」の愛称で親しまれた西山登志雄さん。今のベテラン飼育員の多くは、カバ園長の西山さんをモデルにした「ぼくの動物園日記」(少年ジャンプ連載)を愛読して動物園に憧れたとか。

最新記事