悦花繚乱 人物歳時記

<55>ファッションデザイナー・森英恵さん ファッションで世界と渡り合う

2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式では、各国の選手団が著名なデザイナーやブランドとコラボしたユニホームで入場ファッションを演出した。日本では森英恵(はなえ)さんが、1992年バルセロナ夏季オリンピック、94年リレハンメル冬季オリンピック(ノルウェー)で選手団の公式ユニホームをデザインしている。

<54>作家・宇野千代さん 好奇心から生まれる瑞々しさ

NHKの連続テレビ小説『ばけばけ』の次回作は『ブラッサム』。明治・大正・昭和・平成を駆け抜けて自由を求め続けた、山口県岩国市出身の宇野千代さんをモデルとした物語だそう。

<53>ブライダルファッションデザイナー・桂由美さん 「着る芸術」を確立

桂由美さんは、日本のブライダル文化そのものを刷新したデザイナーである。日本の結婚式といえば白無垢(むく)や色打掛が主流だった1960年代、いち早くウエディングドレスという西洋の装いを日本に根付かせた。

<52>女優・山本陽子さん 凛として潔い女性

山本陽子さんの講演を聴いたのは、ホテル東京ガーデンパレスだった。実はそのとき、私は向かい側にある順天堂医院の整形外科の個室に入院していた。雨の日に水道橋駅頭で足を滑らせ、大腿骨を骨折してしまったのだ。私が所属する法人会主催で、山本陽子さんの講演会が目の前のホテルで開催されると知り、私は主治医から外出許可を得て参加した。

<51>作家・曽野綾子さん 苦労が自分を磨いてくれる

日本の戦後文学を代表する女性作家の一人、曽野綾子さんのご自宅は田園調布にあった。インタビュー原稿のチェックをお願いするため、閑静な住宅街の一角にある家の門前に私は立った。呼び鈴を押すと、お手伝いさんらしき声が返ってきた。

<50>映画監督・熊井啓さんとエッセイスト・熊井明子さん にこやかに寄り添う夫婦

『帝銀事件 死刑囚』『海と毒薬』、松本サリン事件を題材にした『日本の黒い夏・冤罪』など、社会派作品で知られる映画監督・熊井啓さん。熊井映画は現実に起きた事件を忠実に再現し、警察や検察の取り調べ調書も徹底的に集め、事件の検証をするがごとく緻密な演出を貫いた。

<49>元セゾングループ代表、作家、詩人・辻井喬さん 言葉の世界に足跡を残した人

堤清二さんこと辻井喬(たかし)さんは、1980年代まで事業家、文化人として華々しい活躍をされた。私は20代の頃、「西武王国」といわれた渋谷の西武百貨店やパルコが立ち並ぶ公園通りが通勤路だった。「おいしい生活」など西武百貨店のキャッチコピーに誘われ、私はデザインや出版文化の世界で働いた。

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