悦花繚乱 人物歳時記

<22>情熱を焚きつける言葉

脳神経解剖学者として世界的な業績を残し、研究の道一筋に生きた京都大学16代目総長・平澤興先生。その知的好奇心は、あらゆる分野に及び、人間の在り方を生涯、探求し続けた。京都大学総長を退職した後も、京都市民病院院長、京都芸術短期大学学長を歴任。幸いなことに私は、平澤興先生の最晩年にご縁をいただいた。

<19>自主的な遊びの大切さ

加太こうじさんのことを初めて知ったのは、学生時代。友人が加太さんの「大衆芸術論」の講義を聴いて、現代ではめったに耳にしないような東京弁の歯切れの良い、説得力ある口調とお話に魅了され、さっそく葛飾区金町のご自宅に仲間と遊びに伺った。

<18>日本犬の伝道師

作家・近藤啓太郎さんは愛犬家として有名だ。自ら「犬好きを通り越して、犬バカの範疇に入るだろう」と語っている。

<17>経営も芸術も常に前へと

大賀典雄さんは、CDによって世界を変えた。デジタル時代の幕開けを告げたソニー株式会社社長・会長。

<16>未来は自らつくるもの

1977年に小説『桃尻娘』で作家デビュー。後に桃尻語と呼ばれるユニークな文体で文壇に衝撃を与えた。ユニークな視点と卓越した言語感覚で、幅広く多彩な作品を発表した橋本治さん。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞受賞)、「蝶のゆくえ」(柴田錬三郎賞受賞)、「双調 平家物語」(毎日出版文化賞受賞)など。

昭和を彩った大スター

神奈川県足柄上郡の小高い山の上、瀟洒な一軒家。「男装の麗人」として一世を風靡した大スター、水の江瀧子(ターキー)さんは、5頭の犬とともに悠々自適の生活を送っていた。

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