悦花繚乱 人物歳時記

<32>仏像彫刻家・錦戸新観さん  仏像に現代的感性を融合

昭和の大仏師と言われた錦戸新観さんは、天台宗僧侶で仏像彫刻家。明治41年、茨城県下妻市生まれ。昭和5年から5年間、山本瑞雲に師事して木彫を学び、20年に東京都多摩郡稲城町の妙見寺に入門、得度して天台宗の僧籍に入られた。

<31>ガラス造形作家・藤田喬平さん 独自の日本の美を追求

藤田喬平さんは、色ガラスに金箔を混ぜた飾筥やベネチアン・グラスの花瓶など、日本の伝統的な技法を現代感覚でよみがえらせた作品で世界的に知られるガラス工芸作家だ。

<30>船井総研ホールディングス創業者 舩井幸雄さんの思い出

船井総合研究所を設立した舩井幸雄さんは、1988年に経営コンサルティング業界初と言われる株式上場を果たした。仕事や人生について説く著書も多数、経営者のカリスマ的存在といわれた。

<29>冒険家・女優 和泉雅子さんの思い出

7月、和泉雅子さんの訃報に驚いた。まだ77歳。日活映画の大スターとしての溌剌とした輝き、自然体の明るさ、親しみやすいチャーミングなお人柄でテレビでも大活躍。さらに、冒険家として、日本人女性初の北極点踏破という偉業を達成。夢と希望に向けて人生を切り拓いた稀有な方だった。

<28>日本画家・丸木位里さんの思い出

丸木位里さんと俊さんは、1945年8月6日に原爆投下された広島を屏風連作「原爆の図」として、30年にわたる半生を懸けて描き続けたことで世界的に知られる日本画家だ。

<27>作家・畑正憲さんの思い出

「ムツゴロウ動物王国」で有名な畑正憲さんは、福岡市生まれ。東京大学理学部大学院を経て、学習研究社で動物記録映画の制作に携わり、退社後、本格的に作家活動を始めた。1971年、北海道の無人島・嶮暮帰島にヒグマや馬を連れて妻子と移住。さらに翌年、北海道厚岸郡浜中町に人と動物がともに暮らす「ムツゴロウ動物王国」を開園した。

<26>文楽を世界的な芸術に

いま話題の映画『国宝』を観ていたら、歌舞伎で「曽根崎心中」のお初と徳兵衛を演じる場面があった。ふと、人形浄瑠璃「文楽」の人形遣いで、人間国宝の初代吉田玉男さんを思い出した。

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