映画『アンダーニンジャ』

現代に生きる忍者が大乱闘!

世界的にも人気の“忍者”を現代日本に登場させた映画『アンダーニンジャ』。夢のような設定で、架空の忍者組織「NIN」のメンバーを『キングダム』『陰陽師』など数々のアクションをこなし活躍中の山﨑賢人が演じる。

日本国の平和と安全を守る警察官は約26万人、自衛官約23万人。日本の歴史を常に陰で動かしてきた忍者は戦後GHQ(連合国軍総司令部)によって組織を解体され消滅したはずだったが、現代も忍者組織「NIN」として世界中に暗躍している。その数20万人とも。

しかし末端の忍者の多くは、仕事もなく一般社会に溶け込んでいる。中にはその退屈さに耐え切れず「脱獄」する者もいたが、秘匿を旨とする忍びにとって、脱獄は死を意味する。文字通り抹殺されるのだ。

雲隠九郎(山﨑)は、そんなNINのメンバーの一人。忍者として何の任務もなく、都内のボロアパートで、ただ暇をつぶす日々だ。なぜか隣の部屋とは押入れで行き来ができるため、冷蔵庫のビールを勝手に拝借するなど、近隣住民とは仲良く過ごしている。

九郎はある日、NINの加藤(間宮祥太朗)から地下に潜り続ける謎の組織UN(アンダーニンジャ)を調査する特別な忍務(にんむ)を言い渡される。

高校に潜入した忍者の雲隠九郎(左、山﨑賢人)とクラスメートの野口彩花(浜辺美波)(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会
高校に潜入した忍者の雲隠九郎(左、山﨑賢人)とクラスメートの野口彩花(浜辺美波)(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

UNが講談高校に潜んでいるという情報を得た九郎は同じくNINの鈴木(白石麻衣)と蜂谷紫音(宮世琉弥)の協力を得て、学生として潜入する。クラスメートの野口彩花(浜辺美波)は高校生らしからぬ言動をする九郎を不審に思うも、なぜか少し気になってしまう。また、ひょんな事から出会った野口の幼馴染みの瑛太(坂口涼太郎)からも学校についての情報を得る。

調べるうちに、ただならぬ事態が進行していることを感じた九郎は、講談高校内に旧日本軍の中野学校の施設があることを知る。校内には「順風耳」の使える謎の主事(平田満)がいることも気がかりだ。そんな中、「UN」によって「NIN」の精鋭忍者たちが次々に襲われていく。「UN」の目的は何なのか。そしてついに、講談高校内で襲撃が始まる――。

花沢健吾の人気漫画『アンダーニンジャ』を実写映画化した本作。脚本・監督は、ゆるーいギャグ連発の作風に賛否分かれる福田雄一。キャストに佐藤二朗、ムロツヨシ、長谷川忍(シソンヌ)など福田作品におなじみの面々が笑いを添える。主題歌はCreepy Nutsの「doppelg änger」。1月24日全国公開。(森 啓造)

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