《5》人の心の不自由さを知る

第7章「あこがれ」では、主人公・信夫が長い間、母・菊に持っていた恨みが解けるという重要な場面があります。ある朝、熱を出した14歳の信夫は、丸2日、病床に臥します。その時、2日間寝ずに看病したのは菊でした。朦朧とする意識の中、菊がずっとそばにいたことを感じていた信夫は、風邪が治った時、初めて「母の愛」を認めることができました。

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