文化

森林鉄道から日本一のゆずロードへ

中岡慎太郎が推奨したゆず栽培 JR高知駅から電車で1時間40分。土佐くろしお鉄道・田野駅で降りると、駅に併設した道の駅のにぎわいが待っていた。店頭に鮮やかな色の柑橘類が並ぶ。そして惣菜パックに貼られた「ゆず入り」のシールが目を引く。

ドキュメンタリー『ファッション・リイマジン』

「私のセーターは幸せな羊の毛でできているか」。ある英語の記事の見出しだ。今着ている服は、どこのどんな素材で、誰の手によって作られたか、そして作った人は幸せか。そこまで思いを馳せることは、まれかもしれない。本作はその答えを求め、大量消費のファッション業界に一石を投じた女性たちのドキュメンタリー。

「栄冠は君に輝く」誕生秘話ー文芸家 加賀 大介

夏の高校野球、甲子園球場に流れる大会歌の「栄冠は君に輝く」は、球児たちを奮い立たせ、ファンの胸も熱くする。作曲は3年前のNHK朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而、作詞は文芸家の加賀大介(1914~73)だ。歌詞は一途に白球を追い掛ける若人の姿が生き生きと表現され、自身が球児だった作詞者の想いを伝えている。

《9》江戸幕府の寺請制度が始まる

私が暮らす香川県さぬき市には四国八十八箇所の86番から88番の霊場(寺)があります。四国遍路が修行僧から庶民の間に広がったのは江戸時代中期で、お遍路さんたちはそれぞれの檀那寺が発行する「捨往来手形」を携えていました。それには、出身地に加えて「万一、途中で病死すれば、その土地の作法によって埋葬してください、連絡は不要」と書かれていました。

「キングダム 運命の炎」

500年の長きにわたり七つの国の争いが続いていた紀元前の中国春秋戦国時代。戦災孤児だった信(山﨑賢人)は、亡き親友とうり二つの秦の国王・嬴政(後の始皇帝)(吉沢亮)と出会う。「天下の大将軍」を目指す信と「中華統一」を掲げる嬴政はともに夢を実現するため突き進んでいた。ある日、秦への恨みを抱いていた隣国・趙の大軍が秦への侵攻を開始。これに対抗するため、長らく戦場から離れていた伝説の大将軍王騎(大沢たかお)を戦線に復帰させる。

刻舟求剣

「刻舟求剣」という四字熟語をご存じでしょうか。「時の移り変わりを理解せず、古いやり方に囚われる」という意味です。今回は、その由来となった古代中国の物語です。 (編集・石井孝秀)

キリスト教精神で教化図るー樺戸集治監3代目典獄 大井上 輝前

北海道の近代化は開拓の歴史から始まった。屯田兵の存在はよく知られるが、実は内陸の幹線道路、屯田兵舎の建設、水源地の整備など基盤整備に従事していたのは監獄に収容されていた囚人たちによるものだった。 北海道空知管内の月形町には現在、旧樺戸集治監本庁舎がある。集治監とは明治時代の囚人の収容施設(監獄の一種)。

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