吉田悦花のわん句にゃん句

朧夜の犬との散歩Bコース(331)

 愛犬との散歩道は、いつも同じコースとは限らない。今夜のお月さまは、大きくて情緒たっぷり。いつものコースをちょっと外れて、静かな川沿いの遊歩道のBコースをゆっくり歩こう。

猫なつかぬわが性かなし桜餅(330)

 猫がなかなか懐かない主な原因としては、強い警戒心、過去のトラウマ、環境の変化によるストレスなどが浮かぶ。

徹頭徹尾機嫌のいい犬さくらさう(329)

 作家であり、俳人でもある著者の初句集『機嫌のいい犬』より。わが家の愛犬、ジョニーくんも毎日、明るく元気に上機嫌で尾をぶんぶん振ってくれていたなあ。

四月馬鹿子猫の舌のうまそうな(328)

 「四月馬鹿」は、4月1日のエイプリルフールを指す春の季語。この日は、罪のない嘘で人をかついだり、驚かせたりする風習があり、「万愚節」や「エープリルフール」とも。

さまざまな恋の果なる子猫かな(327)

さまざまな恋の結果として生まれた、愛らしい子猫の姿。中には、春の狂騒曲のような激しく燃える恋もあったかもしれない。

解錠の音を待つ犬雪柳(326)

 雪柳は、柳のようによくしなう小枝に、真白い小さな花をたくさん咲かせる。葉に先立って花をつけるため、満開の様子は、ひとかたまりの雪のよう。

心臓を寄せ合つてゐる子猫かな(325)

 子猫たちが温め合うため、あるいは安心するために、お互いの心臓をぴったり寄せ合って眠っている。

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