教育

「ジェンダー」問題の落とし穴

また「ジェンダー」問題、女性差別をめぐって炎上が起きました。---TBS『サンデーモーニング』で、女子ボクシング金メダルの入江聖奈選手について、張本勲氏が「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」と発言したことが批判されました。

米国社会に「家族再生」の兆し

米国社会に「家族再生」の兆し家族の解体に歯止めはかかるでしょうか。---既に触れたように国勢調査で世帯人数は減り続けています。その数字だけを見ると、戦前の3世代同居の大家族が解体し、核家族、ひとり親へと向かう流れは変えられないように見えます。ただ、日本がその後を追い続けてきた米国の動向を見ると、近年、わずかながら希望的な変化が生まれています。

人口減の日本に希望はあるか

国勢調査(速報値)では地方の衰退も鮮明になりましたね。---はい。人口が増えたのは東京都、沖縄県など9都府県にとどまり、実に38道府県で人口が減少しています。東北、四国、山陰、九州などで減少幅が大きい県が目立ち、5%以上減った県も幾つか見られました。

人口減少よりも深刻なこと

昨年(2020)に実施された国勢調査の速報値が出ました。---そうですね。人口減少は既に周知の事実ですが、5年に1度の国勢調査で改めてその事実が確認されました。1920年の調査開始以来一貫して増え続けてきた我が国の人口は、前回調査(2015)で初めて減少に転じましたが、今回も前回からさらに86万8000人減少、1億2622万7000人となりました。

行き過ぎた運動に反対する自由

英国で興味深い判決があったようですね。---はい。思想・信条の自由に関して重要な判決がありました。この裁判の原告はマヤ・フォーステイターという女性です。彼女は2015年からシンクタンク「世界開発センター」で客員研究員を務めていましたが、トランスジェンダーに関する議論が原因となって契約を打ち切られてしまいました。

差別禁止が新たな差別を生む?

LGBT理解増進法が大きな議論になっていますね。---はい。この法案は、そもそも野党側の「LGBT差別解消法」への対案として、自民党で検討されてきたものでした。しかし、野党との調整を経て「差別は許されない」との文言が入り、事実上の「差別解消法」になってしまったことで保守系議員が猛反発しました。

LGBT権利運動の曲がり角

思春期の少女の性別違和の急増について、もう少し教えてください。---「被害者」が声を上げ始めたため、欧米ではかなり深刻な社会問題になっています。英国では性別移行治療を受けた女性が、元の性別に戻した後に医療機関を訴える事件も起きています。昨年の判決では、判断力の未熟な子供に対して、拙速に性別移行治療を行った医療チームが強く批判されました(現在、控訴中)。スウェーデンでも、治療を受けた後で後悔する人々の特集が放映され、大きな反響を呼びました。

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