令和時代の日本のかたち

無差別殺人を生み出す「孤独」

 大阪のビル放火事件ですね。20人以上の尊い命が奪われてしまいました。首都圏の列車で相次いだ無差別殺傷事件を含め、こうした犯行には強い憤りと悲しみを覚えます。こうした事件は二度と起きてほしくありません。

「性別変更」よりも「子供の福祉」

最高裁で未成年の子を持つトランスジェンダーの性別変更を認めない判決が出ました。ー11月30日ですね。原告は54歳、戸籍上は男性ですが、幼少期から性別違和を感じていました。親の勧めで女性と結婚し1女をもうけたものの、離婚。2019年に性別適合手術を受けました。ただ、性別変更について定めた「特例法」では20歳以上/結婚していない/性別適合手術に加え、未成年の子供がいないことを要件としています。原告はこれを憲法(幸福追求権、法の下の平等)違反だと訴えました。

「男だから」が生きづらさの原因?

ジェンダー問題に絡めて、最近、「男性の生きづらさ」も話題になっていますね。 ーそうですね。11月15日朝のNHKニュースでも「長男だから、という意識に縛られてきた」という男性が登場しました。また、19日の「国際男性デー」に合わせて実施された熊本日日新聞のアンケートでは、男性の約6割(58%)が「男だから」という固定観念に、「生きづらさを感じたことがある」と回答しました。

衆院選挙/ジェンダーは争点にならず

衆議院総選挙が実施され、与党側の勝利に終わりましたね。ー今回は、主要メディアの予想がことごとく外れました。また、選挙の争点についても、メディアと国民の意識との乖離が目立ったと思います。

単身赴任廃止を決めたNTT

NTTの改革案が、大きな反響を呼んでいますね。ーはい。9月28日に「新たな経営スタイルへの変革」として10項目が発表されました。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、女性、外国人、外部人材の登用などが掲げられる中、最も注目を集めたのが、8項目目の「転勤や単身赴任をなくす」という方針です。

子供と家庭は切り離せない

岸田政権が発足し、野田聖子氏が少子化担当相に任命されました。---野田氏はもともと女性や子供を対象とした政策に強い意欲と関心を持っており、そうした点が評価されたのでしょう。菅政権下で検討されてきた、子供関連の政策を統括する「子ども庁」創設も担当するようです。

増え続ける高齢者は「幸せ」か?

高齢者の割合がさらに増加しましたね。ー敬老の日(9月20日)に合わせて総務省が発表した統計では、人口減少の時代にあっても、65歳以上人口は前年比22万人増えて3640万人になりました。総人口に占める割合も0・3ポイント増えて29・1%。これは世界でも圧倒的な第1位です。

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