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【G7広島サミット①】ロシアの核威嚇に対抗、広島ビジョン発表

広島発で核兵器不使用を 5月19日から3日間にわたり、広島で開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)。期間中、参加首脳が平和記念資料館(原爆資料館)に足を運び、さらにウクライナのゼレンスキー大統領が来日して各国首脳と会談するなど、これまでにないものとなった。「1945年の夏、広島は原爆によって破壊された。平和記念公園が位置するこの場所も一瞬で焦土と化した」先進7カ国首脳会議(G7サミット)を終え、議長国として平和記念公園の慰霊碑前で総括記者会見をした岸田文雄首相は、夏日で蜃気楼が見える中、地元「広島」で開催した思いから語り始めた。特にロシアによるウクライナ侵略を挙げ、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持し、平和と繁栄を守り抜く決意を世界に発信する上で平和の誓いを象徴する広島の地ほどふさわしい場所はない」と強調した。

【G7広島サミット②】隣国の人権問題に日本は関心を

中国の脅威に踏み込めず ◆増強続ける中国の核 先進7カ国首脳会議(G7サミット)で打ち出された「広島ビジョン」。核威嚇を行うロシアおよび核兵器開発と弾道ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮は当然だが、中国に対しても「透明性や有意義な対話を欠いた、加速している核戦力の増強は、世界および地域の安定にとっての懸念」との文言が盛り込まれた。米国防総省は昨年の中国の軍事力に関する年次報告書で、中国の運用可能な核弾頭数は推定で400発以上と分析し、2035年までに約1500発の保有を予測している。

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