●なぜ幸せは実現しないのか?
多くの人が「いかに幸せになるか?」ということを考えながら生きています。「豊かな生活をしたい!」「楽しいことをしたい!」「やりがいのある仕事をしたい!」「安らぎのある家庭を持ちたい!」など、人それぞれ「自分の願いがかなうこと」を目指して生きています。しかし現実は、目指すことが明確なのに、なかなか実現しないものです。
幸せな人の特徴を見ると、自分のことよりも「人を幸せにすること」を意識して生活しているように思います。仲良く幸せに暮らしている夫婦は、それぞれが自分の幸せを目指して生活しているように見えても、意識の中心には「相手を幸せにしたい」という心を持って暮らしています。
発展している会社の経営者は、自分が幸せになりたいというよりも、「お客様を幸せにしてあげたい」「地域の悩みを解決したい」「従業員の笑顔があふれる職場にしたい」など、相手の幸せのために意識とエネルギーを注ぐ姿勢があります。その結果、お客様から好かれ、地域住民から信頼され、従業員から感謝される会社になっています。
例えば、ウォルト・ディズニーは「親と子供が一緒に楽しめる場所があるべきだ」と考え、家族全員が一緒に楽しめる場所としてディズニーランドを創設しました。ウォルトは「ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける」と語り、常に新しい夢とアイデアでパークを改良し続け、幸せを提供してくれます。
●「幸せな人」の特徴とは?
幸せは自分一人の力で実現するのではありません。夢をかなえ、自由に暮らすには、必ず多くの人の助けが必要です。いろんな人と支え合ってこそ、幸せになれるものではないでしょうか? ですから、人から支えられる人、信頼される人、好まれる人の共通点は、「人を幸せにできる人」です。
何か悩みを抱えている人や困難に直面している人は、人を幸せにするどころではなく、自分のことで頭がいっぱいになっているかもしれません。しかし、今まで自分の幸せばかり考えて実現しないのであれば、意識の転換が必要になってきます。思い切って、「誰かの幸せのために生きる!」という方向に舵を切ってみてはいかがでしょうか? 損をするように見えても、必ず福を得るものです。なぜなら、それが「愛を中心とした生き方」であり、「神様が応援する生き方」だからです。
まずは、「私は誰を幸せにしてあげるか?」を決めます。その後、「どのようにしたら、その人を幸せにできるか? 何をしたら、喜ばせることができるか?」を考えてみましょう。相手の喜ぶ姿、笑う顔を思い浮かべながら行動してみると、自分自身の運気が変わります。「幸せになりたい」と思うのであれば、その秘訣は「周りの人を幸せにする」ことです。
43ともマスター講師 鹿島和人